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山行記録~越百山・南駒ヶ岳(コスモサーキットショート)

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梅雨が明けた7月初旬。

どこか行くところがないかな~と模索していました。

アルプスには行きたいなと思っていましたが、今まではほぼ北か南かのどちらか。

ふと思ったのが中央アルプスにはほとんど登ったことがない。

登ったことがあるのは空木岳と観光で千畳敷カールに行っただけ。

中央アルプスでよさそうな山を探していた時に越百山を見つけました。

『こすもやま』

完全に名前に惹かれて登りたくなりました。

コースを見るとロングではあるものの日帰りできそう。

ということで名前に惹かれて越百山を通っていくコース、通称コスモサーキット(ショート)を登ってきました。

ショートと言いますが、日帰りするのにはなかなかハードコース。

久しぶりの12時間近くのロングトレイルでした。

もちろん、自分の実力でですのでもっと短縮できる人もいます。

しかし、有名どころの木曽駒ヶ岳を登っていないという若干の変態さを私自身でも感じます。

まあ、木曽駒ヶ岳はロープウェイあるからいつでも行けますよ!!

登山道は季節、年月で状況が変化します。

あくまで参考程度にしてください。

冬の時期は道路が凍結することもあるので道路状況の確認はお願いします。

山の情報

山の説明

越百山、南駒ヶ岳は中央アルプス主脈の南に位置する山々。

日本百名山で有名な木曽駒ヶ岳や空木岳とは違い、割と静かな山です。

初心者ではなかなかきつい玄人向けな感じで山の深さを楽しむにはちょうどよいとも言えそう。

伊那谷断層帯(伊那谷)と木曽山脈西縁断層帯(木曽谷)の間に連なる隆起山脈である[1]。飛驒山脈(北アルプス)や赤石山脈(南アルプス)とともに日本アルプスを構成するが相対的には規模が小さい[1]。最高峰は木曽駒ヶ岳の2,956mで、長野県歌「信濃の国」の歌詞にも出てくる。

Wikipedia

登った時期

登った時期は梅雨が早く終わった7月初旬。

気温は真夏並みになり、日差しがあると山の上でも熱中症になりそうな感じです。

登山ルート

コスモサーキットは伊奈川ダムをスタートして越百山~南駒ヶ岳~空木岳まで行き、伊奈川ダムに戻るロングコース。

そのショートバージョンは南駒ヶ岳まで行ったら北沢尾根を下るコースとなります。

核心部は越百山~南駒ヶ岳の稜線区間と南駒ヶ岳から下る北沢尾根の途中(2400m地点ぐらい)まで。

この区間はアップダウンが多いのでたいへんですが、なによりたいへんなのはハイマツ漕ぎ。

場所によっては完全に姿が隠れるような形で漕ぐので思った以上に体力消耗します。

この時に目をやられるとたいへんなのでメガネかサングラスは必須です。

また、稜線区間はペンキやテープが少なめなのでちょっと注意。

道ははっきりありますが、場所によっては行き止まるので注意深く道を観察して進んだほうがいいです。

山行時間は休憩を含めて11時間半程度となりました。

長い工程となりますので、行かれる方は下調べを念入りにお願いします。

山行記録

ゲート~越百小屋~越百山

出発はまだ暗い4時。

ゲートから越百山登山口まではおよそ1時間。

けっこう時間がかかります。

林道はけっこう整備されていて正直元駐車場までは車で行けそうです。

元駐車場は現在は工事の資材置き場になっている模様。

駐車場はけっこう広いので30台は停められそうです。

今回は使わなかったのですが、自転車ので登山口まで行くのがけっこう有効。

林道歩きはかったるいので車に積める人はおすすめ。

道の途中に越百小屋の車が置いてありました。

かっこいい!!

小屋使用のFJクルーザーいいですね。

小屋のロゴもいい感じ。

小屋の車を過ぎると登山口は近いです。

天候はいまいち。

予報だとよさそうな感じではあったのですが。

山の天気だからしょうがないですけどね。

林道歩きはここまで。

ここからは登山道となります。

越百小屋まではつづら折りで登りながら、標高を上げていきます。

標高差はそこそこあるのでけっこうたいへんです。

とはいえ、小屋までは樹林帯で特に危険個所もなし。

登山道もはっきりしているので迷うことはないでしょう。

下のコルもあるようですが、看板は見当たらず。

見逃したかもしれません。

しかし、気温が高くて蒸し暑い。

湿気の多い場所に咲くイメージのあるギンリョウソウも咲くわけですよ。

水場もあります。

ただし、下るのが面倒だったので見てはいません。

音はけっこうしてたので水量はありそうです。

写真は撮っていなかったのですが、もっと下にも水場はありましたが、ちょっと水量は少なめ。

時期によっては枯れてしまうかもしれません。

なんだかんだ登っているうちに小屋に到着。

小屋はこじんまりしていますが、いい小屋です。

感動したのはトイレがとてもきれい。

においもなく、よく手入れされています。

そして小屋ではバッジとお山印を購入。

お山印はここにきて初めて知りました。

これは・・・いい!!

他の中央アルプスでもあるのでこれはほしいっ!!

これでまた、中央アルプスにくる目的ができました。

小屋のオーナーも気さくな方で人見知りな自分にも優しく対応してくれて嬉しかったです。

自分の実力でコスモサーキットショート行けるかどうか聞いてみたところ。

小屋までのコースタイムを聞いてくれてその実力ならこれぐらいでつくだろうから大丈夫なはずとある程度計算してくれながら教えてくれたのでとてもありがたかったです。

小屋のオーナーに感謝をしつつ、山頂を目指します。

小屋から山頂までも特に危険な箇所はありません。

道もはっきりしているので道迷いも大丈夫でしょう。

しかしながら天候はガスでいまいち。

まあ、晴れていると暑いのでちょうどいい気温と言えばちょうどいい。

ガスの中。
三角点タッチ。

40分ほどで山頂に到着。

が、やはり、ガスの中。

風も割と強めで冷えてきます。

本当だったら南駒ヶ岳がみえそうですが、残念。

越百山~仙涯嶺~南駒ヶ岳

越百山はガスの中ということで先を急いで南駒ヶ岳へ。

ここからは稜線歩きになりますが、ここの工程が一番ハードでした。

歩いていくごとになんとなくガスが薄くなってきました。

最初のうちはだいぶ快適な稜線歩きが楽しめます。

基本的に細かいアップダウンを繰り返しながら標高を上げていくような稜線歩き。

この細かいアップダウンというのが曲者。

自分はけっこう苦手でして体力を奪われます。

越百山方面。

登ったり、降りたり。

基本的に登山道は明瞭ですが、岩場を巻くルートあり、岩場を間違えて進むとつまってしまう部分もあるのでルートの確認は都度行ったほうが賢明です。

きれそうできれないガス。

仙涯嶺もまだまだ見えません。

が、ここにきて段々とガスがきれてきて、

ガスがきれた!!

歩いてきた越百山の稜線。

これから行く先の仙涯嶺と南駒ヶ岳。

稜線をみると仙涯嶺から南駒ヶ岳の間はガクッと落ちていて登り返しがきつそう・・・。

その通りにきついです。

ここの区間の何がきついかというとハイマツ漕ぎが一番きついです。

最初はスネぐらいですが、深いところでは完全が頭まですっぽり隠れる箇所あります。

ハイマツ漕ぎは枝をかき分けるので体力使います。

歩いた感じからいうと越百山へ向かっていくほうがたぶん楽。

南駒ヶ岳に向かうほうが登りも多く、ハイマツの枝の向きが流れと逆らう感じなので漕ぐのも力結構入ります。

本当にこの区間はバテバテで写真を撮るのも面倒になってしまってあまり撮っていませんでした。

南アルプス。
富士山もちらり。

ガスがとれて景色が見えるようになったのは本当によかった。

これでガスの中だったら正直苦行でしかありません。

近くなってきた仙涯嶺と南駒ヶ岳。

ボス感がすごい・・・。

写真右が登山道でハイマツの中を進みます。

岩を巻きながらハイマツに隠れている登山道を歩きます。

ハイマツ漕ぎ、モウイイデス。

ようやく、仙涯嶺につきました。

本当にここまでくるのに一苦労。

しかしこの先、コルまで降りて、また登り。

仙涯嶺からコルまで降りるところまでで鎖場ありの細い登山道があるので注意。

少しザレている部分もあるので滑らないように。

下りきって南駒ヶ岳を見る。

コレマダ、ハイマツ漕ぎアルネ。

モウイイデスヨ。

本当に兎にも角にも登りハイマツ漕ぎがきついです。

あともう少し。

今回の最終ピーク、南駒ヶ岳につきました。

しかし、アルプスというのに人は少ない。

出会ったのもせいぜい5組程度。

ゲート前に車はけっこうおいてあったのですがね。

南駒ヶ岳~ゲート

山頂には小さい祠が設置されています。

安全に下山できますように。

南駒ヶ岳の360°展望を独り占め。

空木岳、木曽駒ヶ岳。

仙涯嶺、越百山。

中央に甲斐駒ヶ岳。
塩見岳の後ろに富士山。
わかりやすい双耳峰の笊ヶ岳。

南アルプスも好展望で北から南まで見ることができます。

疲れもあったのでだいぶ休憩をとりましたが、時間も惜しいのと人が上がってきたので下山方向へ。

下山は伊奈川ダム方面。

看板も山頂にあるので間違うことはないはずです。

ここから2411m地点まではアップダウンを繰り返しながら標高を下げていきます。

ここも地味きつい区間です。

ここの区間はふんだんにテープなどの目印がたくさんあります。

道迷いが多いのでしょうか。

青空も広がり、いい天気になりました。

その分、気温も上がってかなり蒸し暑くも。

目線までくるハイマツ漕ぎはモウイイデス・・・。

この区間もハイマツ漕ぎがあるのでもうお腹いっぱい。

下り方向なのでまだ楽ですが。

ここを登りで使うのもハイマツ漕ぎがたいへんか。

結局のところ、どちらから回っても大変このコース。

しばらく、ハイマツ漕ぎをするとようやく終わりが見えます。

樹林帯に入ると基本的に道はなだらかになり、楽になります。

登山道もわかりやすいので間違うことはないでしょう。

2411m地点の看板。
せっかくなのでタッチ。

樹林帯は平凡で見ごたえは特にありません。

2100m地点。

なだらかに標高を下げるので危険度は少ないですが、距離が長いので時間がかかって面倒です。

だいぶ、降りてきました。

基本的につづら折りで下っていく感じ。

足元は苔むしていたり、ぬめっている岩もあるので足元注意です。

1回滑って転びました。

情けない限りです。

沢の音が近くなって沢が見えてきたら林道は近いです。

階段を下りたら林道に出てほぼ、登山は終了。

後は1時間20分ほどの林道歩き。

長い・・・。

先ほどの階段すぐに橋がありますのでその橋を渡ると伊奈川ダムと書かれている看板があるので後は道沿いに歩いていくだけです。

道はいいので自転車で下りたい気分になります。

越百山登山口に戻ってきました。

あれだけ晴れていたのに山はまた、ガスの中。

やはり、夏は雲が上がりやすい午後は天候は望めませんね。

行きでは暗くて写真を撮っていなかった伊奈川ダム。

中に入れるわけでもないので通過点ですね。

ゲートに到着です。

人が通れるようになっている部分は自転車も通れる幅なので、使うのも手です。

ゲート前の駐車スペースは帰りには余裕が少しありました。

元々あまり停められない場所なので駐車場問題に巻き込まれたくない方は早めにつくことをおすすめします。

登山装備

簡単ですが、私が装備していった山装備一覧を貼っておきます。

山の天候

・曇りのち晴れ(途中まではガスの中)

・風は森林限界より上は強風のち微風

・気温は標高が低い場所は行動すると汗ばむ陽気、森林限界より上は風が吹くと指が冷えてくる気温

着ていったウェア、靴

・薄手長袖シャツ

・半袖メリノウールベースレイヤー

・薄手7分丈パンツ

・メリノウールの靴下(薄手)

・サポートタイツ

・薄手グローブ

・サングラス(ハイマツ漕ぎ時に必須)

・アプローチシューズ(ローカット)

ザックの中身

・レインウェア

・化繊ウェア(中厚手ベスト)

・トレッキングポール

・地図、コンパスセット

・ヘッドライト

・ツェルト

・ファーストエイドキット(絆創膏、ガーゼ等)

・小物類(ライター、ティッシュ、細紐、カラビナ等)

・予備バッテリー

・飲料水2.5ℓ(ペットボトル5本)

・行動食兼食事(菓子パン、バータイプのお菓子)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

中央アルプス。

いいですね。

人が少ないので山の深さを感じられるのが特にいい。

まあ、メイン場所ではなく、越百山、南駒ヶ岳だからこそなような感じもありそうです。

山の名前に惹かれて登りましたが、いい山です。

コスモサーキットという愛称にも惹かれたのもあります。

どこの山に登るか決める時に山の名前で決めるのも登山者あるあるですかね。

そしてお山印は小屋に行って初めて知りましたが、他の中央アルプスの印があるそう。

一度登った空木岳の印をもらうか、北の字面がかっこいい将棊頭山もいいか。

こういう目的で登るのも登山の楽しみのひとつですよ。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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