ローカットシューズは登山でも十分に使えることは以前の記事でもご紹介しました。
そのローカットシューズの中で山中を走ることに特化したのがトレランシューズ。
トレランシューズは軽量なため、とても足が軽く感じます。
山中を走るためのシューズですが、別に走らずにハイキングにも使えます。
私も北岳の登山に使用しましたが、足さばきをちょっと気をつければ十分に登山は可能です。
私が使用しているのはTOPOのMTNレーサー2というトレランシューズですが、軽い、グリップ性がいい、クッション性もいいと登山での使用を十分に満足しています。
特徴・使用感・サイズ感
トレランシューズの以前のイメージとして靴の配色が明るい色が多く、派手というイメージもありました。
色が派手だと「山走ってます!!」という雰囲気をかもしだして走らない(走れない)私にとってなかなか手を出していませんでした。
私はビビリで他人の目を気にするほうなので。
最近は派手な配色も当然ありますが、落ち着いている配色のものも増えました。
私が購入したMTNレーサーの色合いも淡い緑と白の2色使い。
ロゴも控えめほうなのでゴテゴテしすぎず、見た目が落ち着いていて登山のウェアにもなじむと思っています。
アッパーはメッシュ素材を使用しており、かなり涼やか。
登山靴と比べると明らかに風通りがよく、足が蒸れにくく、涼しく感じます。
半面、寒い時期だと風通りがよすぎるので足先が冷えます。
水にも弱く、雨や水たまり、沢箇所では濡れないようにしないと簡単に靴中に水が侵入します。
乾きは登山靴より早いかもしれませんが、ぐっしょり濡れてしまえば、登山中に乾くとは考えられないので沢等の水場が少ない登山ルートを選んだり、悪天候を避けたりしたほうが無難です。
トポの靴の特徴として踵から足先に向かって靴の形状が広がっていくところです。
MTNレーサーの靴も足先が広がっています。
ここはアルトラのシューズと似ています。(アルトラは履いたことはないんですけどね。)
この足先が広がっているおかげで指の可動が割とできて指を曲げて踏ん張れることができます。
何より足が痛くないのがいいです。
トレッキングシューズは足先に向かって狭まっていくタイプがほとんどです。
アプローチシューズのTXガイドレザーと比べると明らか。
TXガイドレザーは指先に向かって狭まっていきますが、MTNレーサー2は広がっています。
足指の付け根が出っ張っている自分は小指の付け根が長時間履いていると痛くなってきます。
長さは同一で幅広タイプの靴もありますが、そうするとかかとから土踏まずあたりが緩くなるのでフィット感がいまいち。
足先だけ広がっているTOPOのシューズは指の付け根の出っ張りが大きい自分には相性がいいです。
最初の履いた感じは足指のフィット感が少なく違和感もありましたが、慣れれば快適です。
当然ですが、靴は軽いです。
トレッキングシューズと比べると天と地の差。
登山において軽さは正義です。
EUサイズ42で片足277gと軽い。
手で持っても軽くずっしりとした重さはありません。
靴の重さは荷物の5倍程度と言われています。(100gに対して500gの荷物に相当)
実際は本当にそうなのかはわからない部分ではありますが、軽ければ軽いほど足上げが楽で疲れにくいのは体感としてあります。
日帰りでなるべく早く家路つくようにしている私にとってスピードを上げることもできるので相性がいいです。
靴はかなりやわらかめな印象です。
以前はOnのシューズを履いていたのですが、それに比べるとかなりの柔らかさ。
このおかげで普段履きのシューズで走る感覚とほぼ一緒。
トレランにおいての走るという面では走りやすい気はします。
その反面、岩場を登るような場面では少し気を使います。
トレッキングシューズのようにつま先で岩を登るようなことは柔らかくてちょっと無理。
足全体で岩場は登るので岩場が多い登山では逆に足に負担がかかりそうです。
クッション性については申し分ないです。
ソールは全体的に厚みがあり、下りをラフにおりてもクッションが効いていて突き上げる感じはありません。
下りにおいてはトレッキングシューズと比べて疲れにくく、軽快に降りれます。
ただ、クッション性がよすぎるせいか登りの時に足に力を入れて登ろうとするとソールが沈み込むような感じがあります。
そのせいか、無駄に力を入れて登りの時は足に負担がかかっている実感がありました。
足上げが大きい箇所が多い登山では逆に疲れることがあるかもしれません。
インソールに関しては変えなくてもよさそうです。
使用していてもクッション性がよく悪いところは感じられません。
トレランシューズのインソールはトレッキングシューズのインソールに比べてどれもできがいい気がします。
1つ難点はインソールが柔らかくので靴の中に戻すときに入れにくい。
うまく入れないと靴の中でぐにゃってしまっています。
グリップ力に関しては申し分ないと感じます。
靴底はビブラムソールのメガグリップを採用しており、安心感もあります。
靴が柔らかいおかげで足全体で地面をつかむような感じができることもポイント。
滑るような感覚はありません。
当然ですが、過信は禁物で濡れた木の根や苔がついたところは普通に滑るので足運びは慎重に。
また、走る速度の調整がしやすいような感じはあります。
私はトレランはしないので常に走ることはないのですが、下り時には時間短縮のために、走ることがあります。
基本はビビリなのでスピードが出すぎると怖いのですが、MTNレーサーはメガグリップのおかげか、ソールのパターンのおかげかスピードが出すぎて速度を落としたいときに少し足に力を入れると自然と速度を落とすことができます。
スピード調整がしやすいのは安全面や体力調整の面で使い勝手がいいといえるでしょう。
価格に関しては最新版だと高いです。
アルトラのローンピークよりプラス5000円といったところ。
先代のMTNレーサー2であればアウトレット価格で20000円を切るので私は2を購入しています。
機能的にはそこまで劣ってはいないと思うのでアウトレット価格を狙って先代の2を購入するのもありかもしれません。
トポ MTNレーサー2のいいところ・わるいところ早見表
・靴が軽く、足上げが楽で疲れ軽減
・足先が広がっているので指の付け根や指が痛くなりにくい
・メッシュ素材で通気性がよく、蒸れ軽減
・クッション性がよく、下り時の突き上げ少なく疲れ軽減
・靴がやわらかく、走りやすい
・グリップはメガグリップを使用していて問題なし(過信は禁物)
・下り時のスピード調整がしやすい
・メッシュ素材のため、水はすぐに侵入
・靴がやわらかいので岩場を登るのは苦手
・ソールがやわらかいためか、登り時に沈み込むような感じがあり、逆に負担がかかる
・最新版だと価格は高い
サイズ感
サイズとしましては私の普段のスニーカーサイズで26cm。
MTNレーサー2のサイズはEUサイズで42を使用しています。
靴下の厚みは中厚手の靴下を使用してちょうどよいサイズです。
FITSの靴下を愛用しています。
足先に余裕はありますが、踵から土踏まずはジャスト。
指先が広がっていく靴なので指に自由度が高いのは仕様です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
MTNレーサー2はすでに先代のトレランシューズで今は3が最新版。
靴のコンセプトは変わらないはずなのでお金に余裕がある方は最新版を買ってもいいかもしれません。
2を購入であればアウトレット価格で購入できるので比較的安く購入できます。
最新版でなくても靴の良さは変わらないので最新でなくもいい方は先代の2もおすすめできます。
最初の1足におすすめできるトレランシューズなので悩んでいる方の候補になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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