ゴールデンウィークはみなさんどこに行かれましたか?
私は久しぶりに西のほうの鈴鹿山脈に出向いて登ってきました。
今回ここをチョイスした訳は本当は大無間山に登るつもりでした。
が、前日が雨でやばそうな雰囲気。
チキンな私は予定を急遽変更して天気がよさそうな鈴鹿山脈方面を選択。
その中でも行きたかったイブネ、クラシを行きつつ、周回できそう。
というわけで武平峠がちょうど周回できそうだったので登ってきました。
山の情報
山の説明
今回登った山は鈴鹿山脈の山々。
この中で御在所岳、雨乞岳は鈴鹿セブンマウンテンの2座となっています。
御在所岳は鈴鹿山脈の中では一番有名で日本に百名山の1つに選ばれています。
鈴鹿山脈(すずかさんみゃく)は、岐阜県及び三重県と滋賀県との県境沿いに位置する山脈。一般的には関ヶ原の南に位置する霊仙山から鈴鹿峠までの範囲を指す。南端の定義は、油日岳とするなどの諸説がある。
Wikipedia
登った時期
登った時期は4月下旬。
雪はありませんが、前日に雨が降った影響か気温が低く、風は暴風。
体感温度は一番寒い場所で自分の感覚で5℃ぐらいな感じ。
この時期にしては寒い登山日和となりました。
登山ルート
登山ルートは武平峠から雨乞岳~御在所岳の周回ルートにイブネ、クラシを折り込みました。
登山口の標高が高いため、朝早くから登れば割と余裕で登れます。
山行時間は休憩を含めて8時間程度となりました。
山行記録
武平峠~雨乞岳
自宅から武平峠までは2時間半程度。
武平峠は御在所ロープウェイ乗り場よりさらに上に行くとつきます。
武平峠までの道は舗装されているので安心して通れます。
冬季は通行できないようなので下調べをお願いします。
駐車場は周辺にいくつかあるので早くにくれば、満車ということはなさそう。
私は5時くらいにつきましたが、車は5台程度で余裕でした。
ただし、帰ってきたときは満車に近かったので確実を期すなら早めにくることをおすすめ。
ちなみにボットンではありますが、トイレもあるので安心。

とりあえず、軽く仮眠をとってスタートです。

武平トンネルを越えた先に雨乞岳の登山口があります。

トンネルを超えると雨乞岳の登山口。
トンネルを抜けた先にも駐車場があるので近くに停めたい方はこちらでもいいかもしれません。

雨乞岳までは基本的になだらかなアップダウンを繰り返しながら登っていきます。
登山道は前日に雨が降っていますが、思ったほどぐちゃぐちゃしていません。
道は基本的に明瞭。
ただ、一部わかりにくい場所もありますが、テープやペンキはあるので一度立ち止まってあたりを確認すれば問題はなさそうです。
一部登山道は崩れかけているような部分がありますが、慎重にいけば、まあ、大丈夫。
ロープも張られているところが多いのでつかまっていくのもあり。

なだらかな登りなので余裕があります。

雨乞岳は遭難する人が多いのでしょうか。
レスキューポイントが要所ごとに設置されているので遭難した時はこの看板を目印に救助要請をしやすいです。
また、このレスキュー看板2を過ぎたあたりから沢筋を登っていく形で登っていきます。

沢はそこまで水量は多くありませんでした。
が、大雨後は沢の水量がやばそうな感じ。
なので天気予報で前日が大雨の時はやめたほうがよさそうです。

各所に看板も設置されているので安心感がありますね。

標高を上げるとブナが多くなっていい雰囲気に。
何度も沢を横断しながら、標高を上げます。

7番看板まできたらすぐ近くの七人山を登っておきます。

なだらかな登りで七人山までは5分程度でつきます。

七人山は木々に囲まれているだけで特に見どころはありません。
山頂だけ踏んで元の分岐に戻ります。
この時に少しだけ注意が必要でだだっ広い山頂なので適当に降りると道を間違います。
自分も少し下ってなんか違うと思ってあたりを確認して復帰しました。
テープなどの目印があるので見落とさないように気をつけましょう。

だいぶ天気が悪くなってきて完全にガスの中。

雨乞岳が近づくと笹がでてきます。

とりあえず、東雨乞岳に到着。
山頂はものすごい暴風。
体を持っていかれる風が吹き、時折、恐怖を感じる風も吹くのでしゃがんで退避。
山頂看板も風が強すぎて倒れて、元の場所に立たせることは不可能。
兎にも角にも風が強すぎるので雨乞岳方面の笹の道に避難です。

笹の道に入るとだいぶ風が遮られます。
とりあえず安心。
雨乞岳までは距離もそこまでなく、危険個所もありません。
笹や岩で風をよけながら進むと雨乞岳に。
到着です。
三角点にもタッチしてとりあえず、目的の山の1つ目達成です。
鈴鹿セブンマウンテンの看板はかっこいい。
ですが、風が強すぎて怖いので休憩はあまりせずにイブネ方面に向かいました。
雨乞岳~杉峠~イブネ~クラシ
雨乞岳から杉峠方面に向かう際は少し注意が必要です。
晴れていれば問題はなさそうですが、今回、私が行ったのはガスの中。
杉峠方面の道がわかりにくいです。
山頂に杉峠方面の案内板もなかったので地図をみて確認しました。
踏み跡はあるのでガス時は注意しながら進んだほうがいいです。
笹の道を過ぎると開けて大きい岩。

たぶん、天候いいといい景色撮れそうなんですけどねぇ。

杉峠が近くなると急な下りとなるので少し注意が必要です。
杉峠は各方面への分岐となっています。
イブネ、クラシに行くには甲津畑がたぶん一番近いルート。
少し休憩をはさんでイブネに向かいます。

イブネ、クラシまでの道は上りですが、緩いので足取り軽く進めます。

看板もしっかりあるので迷うことはないです。

ニャロメ~、イブネ~。

イブネまでの道のりは雰囲気がよく気持ちのいい道。
晴れている日ならもっとよかったかもしれません。
佐目峠周辺はいい雰囲気。
この時期はアセビの花も咲いています。

先日行ってきた青笹山と同じで地域や標高は違っていても咲く時期は似た感じですね。
そうこうしているうちにイブネにつきます。

イブネ周辺は噂にたがわぬいい場所。

地面は苔で覆われており、曇りのおかげか幻想的な雰囲気。
ここまで見事に苔が生えているのは山頂周辺では珍しいですね。
相変わらず風が強いですが、それを上回る雰囲気の良さ。
クラシまではなだらかで気持ちのいい道が続きます。

イブネ山頂はだいぶ広い感じですかね。
クラシへ向かう方面に北端の看板があります。

本当にいい雰囲気。
何度も足を止めて景色を楽しめます。


北端からクラシまではそこまで時間はかかりません。

クラシの山頂看板は木の上にあるので若干わかりにくい。
クラシ自体は狭い山頂で木々に囲まれているので景色は望めません。
クラシ~イブネ~杉峠~国見峠~御在所岳
クラシを後にして杉峠に戻ります。
イブネ~クラシ間は本当に苔が映えます。
クラシ~イブネ間よりバリエーションルートで国見峠に行けるルートもあるようです。
まあ、無理はせずに杉峠まで戻ったほうが確実です。
ちゃんと下調べしたらいけそうですけどねぇ。

晴れてきてさらにいい雰囲気。

正面に御在所岳。
こうみるとけっこう遠そう。

名残惜しいですが、杉峠に戻ります。

見落としていましたが、杉峠ノ頭のピークもあります。

ガスで見えなかった雨乞岳も姿を現しました。
こう見るといい山ですねぇ。
これはまた再度登るしかない。
今度は晴れた日に。
杉峠まで戻ったら、根の平峠、千草方面に向かいます。
杉峠直下が少し崩れていたので注意が必要です。

杉峠~国見峠区間は一度標高を落として沢に出てまた、標高を上げて国見峠に行く感じ。
とはいっても急な上り下りは少ないのでハードではありません。

この区間は少しだけ道がわかりにくい部分が何か所かありました。
テープ等の目印はあるのでよく見れば大丈夫ですが、見落としそうな部分もあります。
そういう時はやはり、一度立ち止まってあたりを確認しましょう。
何か違うと思う感覚も大事。

テントを張れそうな適地。
焚火をした後もあるのでたぶんテント泊してもだいじょうぶ。
沢も近くて水の確保もできるので野営しやすそうです。

高山跡地は階段だけで何があるというわけではなさそう。

沢を何度も行ったり来たり。
ここのルートも大雨後は沢の水量が多くなって渡れそうにはありません。
前日の天気は要確認です。
一度、小雨が降ってきたのですが、いつの間にやら青空に。
ころころと変わる安定しない天気。
この区間での一番の核心部はコクイ谷出合すぐ。
けっこう急な下りでロープすぐ下が沢になっています。
沢にでた後にすぐにまた沢を渡るのですが、水量多めで橋もなし。
石の上を歩きますが、基本水没気味なのでもしかしたら靴内に水侵入するかも。
私は少しだけ水没しました。

コクイ谷出合は平らで開けているので休憩にもってこいです。
そしてここが一番標高を下げたところ。
ここから国見峠までは上りが続きます。
上水晶谷がたしか最後の沢横切り。
ここから先はなかった気がします。

沢を渡った先に分岐が有りです。
私は国見峠に向かって御在所岳を目指します。

少しだけ急になりますが、たいへんというわけではありません。

名前が怖い地獄谷。
沢を渡る方面にもテープが張られていましたが、たぶん御在所岳に直接登れるルート。
下調べをしていないのでここは正規ルートで。
沢を登りきるとゴジラ岩に。

たしかにゴジラっぽい。
前はハンバーガー岩で呼ばれていたみたいですが、変わったのかな?

ゴジラ岩からすぐに御在所岳裏ルートとの出合につきます。
ここから先は簡単な登り。
あと少しです。

ザレ場で少し滑りやすいですが、そこまで気にするほどではありません。

登りきると舗装路に。
ここまでくればもう山頂なようなものです。

舗装路になれば、もう観光地。

気象ドーム。

ロープウェイ乗り場側にも一応看板みたいなものがあります。
御在所岳~武平峠

鎌ヶ岳はいい形のお山。
ロープウェイ乗り場はかなり混雑。
バッジだけは購入しておきました。

ロープウェイ乗り場を後にして山頂へ。
しかし、山頂までの道がわからずにうろうろ。
迷子です。
登山道では迷わないのに普通の道で迷う。
山頂へ向かう道はゴンドラが続く道をたどっていく感じ。
なかなかいい景色。
後もう少しで最後の山頂。

到着です。
三角点は柵で囲われているのでタッチできないのは残念。
御在所岳山頂が広いこともあり、色々なスポットがあります。

展望台からはなかなかいい景色。

登ってきた雨乞岳とイブネ方面。
山頂周辺にはオブジェがあったりするのでロープウェイで登って散策するにはちょうどいい場所です。


山頂周辺はアカヤシオが点在。

山頂には神社があったのでせっかくなのでお参り。
山頂周辺はすべて回ったので下山していきます。
武平峠へは神社近くに看板があるので安心です。

武平峠までの道はけっこうな急な下りとなります。

強風も通り抜けるので場所によっては気が抜けないです。

足を滑らせるとやばそうな箇所もあるので注意しつつ進みます。

このルートからの鎌ヶ岳の遠景が遮るものがないので素晴らしいです。
鎌ヶ岳も鈴鹿セブンマウンテンの1つ。
また、こちら方面にきて登っておきたい山の1つです。

武平峠に到着。
武平峠はてっきり舗装路の部分かと思っていました。
ここで自分は勘違いして雨乞岳方面に下山。
最初の登り口に戻るので間違いではないですが、トイレのある駐車場へは湯ノ山温泉方面に降りたほうが近かったです。
湯ノ山温泉方面がどこにでるかいまいちわかっていなかったのも理由です。
雨乞岳方面に降りるとトンネルの上部にでます。

トンネルの上にでるってなかなかないので面白いですね。

そして戻ってきました。
後はトンネルを抜けてトイレのある駐車場まで戻るだけです。

先ほどの湯ノ山温泉側へ抜ける登山口。
こちらのほうが少しだけ近かった。

そして戻ってきました。
鈴鹿山脈、いい山でした。
また来るよ~。
登山装備
簡単ですが、私が装備していった山装備一覧を貼っておきます。
・曇りのち微雨のち晴れ
・風は1日を通して暴風
・気温は山頂付近は8℃程度
・薄手メリノウール半袖シャツ
・長袖シャツ
・薄手ロングパンツ
・サポートタイツ
・メリノウールの靴下(薄手)
・薄手グローブ
・アプローチシューズ(ローカット)
・レインウェア
・化繊ウェア(中厚手化繊ジャケット)
・トレッキングポール
・地図、コンパスセット
・ヘッドライト
・ツェルト
・ファーストエイドキット(絆創膏、ガーゼ等)
・小物類(ライター、ティッシュ、細紐、カラビナ等)
・予備バッテリー
・飲料水1.5ℓ(ペットボトル3本)
・行動食(ナッツやシリアルバー)
・食事類(菓子パン)
まとめ
いかかでしたでしょうか。
静岡中部に住んでいるとどうしても山梨、長野のアルプス、八ヶ岳に行きがちで正直優先度は低い方面でした。
ただ、実際に登ると鈴鹿山脈の山々はとてもいい山でした。
特にイブネ周辺の雰囲気は最高。
遠景でみる鎌ヶ岳もかっこいいお山。
鈴鹿セブンマウンテンの山々の制覇を計画するのも悪くありませんね。
アクセスも遠いイメージでしたが、実はアルプスや八ヶ岳とそこまで遜色はないのでこれからは鈴鹿のほうにも足を延ばしていきたいと考えています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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