登山ではミッドカットやハイカットを履いている人が多数。
近年は登山靴も多様化していてローカットも色々と増えまして、タイプも色々とあります。
しかしながら、他の登山者の靴をみてもローカットはまだまだ少数派です。
私はかれこれ5年以上はローカットシューズで登山をするように。
低山はもちろん、南アルプスや八ヶ岳などの高山もローカットで登山しています。
長い期間で使用したその結果ですが、
不足を感じたことはなく、登山で使用するのは十分にあり。
ただし、状況によってミッドカット、ハイカットがほしいので2足目に適している。
なぜ、ローカットで登山、特にアルプスなどの高山での使用もありなのかを解説します。
今までローカットシューズで登った山
今まで様々な山をローカットで登っています。

山梨の低山を登ったり。

中央アルプスを歩いたり。

八ヶ岳を登ったりと色々なところをローカットシューズで登りました。
ローカットシューズの種類
ローカットシューズにも様々なタイプが存在します。
トレランシューズ

おそらく、ローカットといったら山を走るトレラン。
その時に使用するのがトレランシューズです。
走るのが前提なのでそのほとんどがローカット。
種類も豊富です。
アプローチシューズ

元はクライマーがクライムポイントまで行くために使用するための靴。
最近では一般登山でも使いやすい靴が増えました。
クライムポイントまで歩くことを目的としていて岩場には強い。
また、荷物を極力軽く、かさばらない様にローカットモデルが多いです。
ハイキングシューズ

スニーカーに近い感覚で歩けるのがハイキングシューズ。
そのまま街中で歩いていても違和感なく歩けます。
主に整備された低山(高尾山や霧ヶ峰等)で使用する目的のためのシューズです。
ローカットシューズ時の装備類
基本はローカットだからと特別なことはしていません。
レインウェア、エマージェンシーキット、調理器具等その山の条件で必要なものを持つようにしています。
下記は春から秋まで対応している筆者の登山ザックの中身。
荷物を増やすとザックが重くなって疲れますし、減らすとなくて困ると状況になってしまう可能性も。
最初は下手にザックの中身は変えないことをおすすめします。
ローカットで何度か歩いて荷物の中身を考えて変更していきましょう。
ギア自体の重さを減らすという手もあります。
例えば、トレッキングポールをアルミからカーボンに変更、レインウェアを軽いものにすれば、地道な効果で重量は減らせます。
が、その分お金は飛んでいくことになるので自分のおこづかいとにらめっこしながら決めましょう。

予算がある人は羨ましい・・・。
ローカットシューズで登ってよかったところ
歩きやすい
ローカットのいいところは足首を覆われていないので動きやすい。
ローカットの靴自体もガチガチに固い靴はほぼないのである程度しなりがあって歩きやすいです。
平坦なところであれば、普段の歩き方ができます。
ハイカットだと平坦な道でも登山の歩き方でないと歩きにくい。
この差はけっこう大きいです。
下る時も足首を曲げられるので私としては動きやすいです。
足首でショックを吸収する形になるので膝への負担を軽減できます。
疲れにくい
ミドルカット、ハイカットと比べ、靴自体が軽いのがローカット。
靴が軽いと足上げが楽。
軽いので当然と言えば当然ですね。
特に疲れがでてくると靴が重ければ重いほど足上げに重量感を感じます。
軽いのはやはりメリットが大きく、足の疲労軽減につながるのはたしかです。
歩きがうまくなった
ローカットは足首のサポートがありません。
そのため、雑に歩くと足首からグラッとバランスを崩すことが多くなります。
転倒や足首のケガにつながる可能性が。
逆にいうとミドルカットやハイカットだとある程度雑に歩いても靴がどうにかしてくれるという感じです。
バランスを崩さないようにするために足を置く位置には気を遣うように。
また、バランスを崩しそうになっても、少ない動きでバランスを復帰させられることも。
ハイカットを履いていた頃と比べるとつまずきやスリップは体感として減りました。
コースタイムは少し縮まった
上記の歩きやすい、疲れにくい、歩きがうまくなったということが功を奏したためか、歩くスピードが少しアップ。
歩くスピードが上がったのでコースタイムも少し縮まりました。
よく行く山の1つの山伏。
同じ西日陰沢のピストンルートを以前に撮った写真で比べてみたところ、30分程度は縮まっている感じ。
休憩の時間とかその日の体調とかにもよりますが、いくつかの山行記録を確認しても大体のものはローカットのほうが早いのは間違いなさそうでした。
下山後もそのまま歩ける
ローカットのいいところは歩きやすいところ。
ミドルやハイカットの登山靴で平坦な舗装路は歩きにくいですが、ローカットはスニーカーに近い感覚で歩けます。

そのため、下山後にそのまま駅まで移動して家までの帰宅も歩きやすくて楽です。
見た目も登山靴っぽくないのも多いのでいかにも登山してきました感もでてきません。
なんなら、普段履きでも使えちゃいます。
ちょっともったいない気もしますけどね。
ローカットシューズで登っていまいちなところ
靴内に水は侵入しやすい
ローカットの仕様上、どうしても水は侵入しやすいです。
ただ、立っているだけならいいですが、歩くとどうしてもパンツの裾が上がって、そこから雨が侵入。
朝露が当たって靴下が濡れる、沢や水たまりが深くて水が侵入。

靴内部が濡れやすいのはたしかです。
ミドルやハイカットは高さがある分、水の侵入には強さがあります。
テコ入れをするのであれば、ゲイターがおすすめ。
雨や朝露対策にはなります。
葉、小石なども侵入しやすい
靴の仕様上、水と同様で葉や小石などが入りやすいです。
下山後に靴内をみるとけっこう葉が入っていてこれはハイカットではあまりみられませんでした。
葉なら気になりませんが、小石が入ると足裏に触って気になることも。

高さが低く、隙間が多いローカットはどうしても侵入がしやすいのはたしかです。
ローカットなので靴を脱ぎやすいので取り出しやすいですけどね。
こちらも対策としてはゲイターをすれば防げます。
雪山には適さない
ローカットは高さが低い分、雨や葉、小石などが侵入しやすいですが、それは雪も同じ。
くるぶしを越える深さの雪は靴内に雪が侵入する可能性大です。

雪が溶け、濡れてびしょびしょならまだいいですが、最悪指が冷えて凍傷の可能性も。
また、ローカット自体、靴がやわらかいものが多いです。
そのため、アイゼンやチェーンスパイクをつけられないなんてことも。
雪山では基本的にアイゼンつけないと滑って転倒の可能性が非常に高い。
そもそもローカットは雪山には対応していません。
けがはしやすい可能性はある
ミドルやハイカットはくるぶしあたりまで隠れるため、バランスを崩してひねりにくいです。
ローカットは露出しているため、ひねりやすいといえます。

足首をひねってけがをしてしまうと行動不能となり、遭難となってしまいます。
私がローカットを履いて足首がグキッとなったことは何度かありますが、それによって痛みやケガがあるわけではありません。
というかミドルやハイカットでも足首がグキッとなったこともあります。
私個人として覚えているかぎりで足首のケガをした記憶もないです。
これが私の体質なのか運がいいだけなのかは定かではありません。
が、一概にローカットだからケガしやすいというわけではないというのが筆者の考えです。
今まで、足首をひねって救助された人もみたことはありますが、ミドルやハイカットの方もいましたし、ひねる時はひねる。
たしかにグキッとなった時はミドルやハイカットのほうが、ひねりは弱いですけどね。
一番重要なのは、登山時の歩くスキルを上げることです。
場合によっては疲れやすい
ローカットの靴はハイカットの靴と比べるとやわらかい。
そのおかげで歩きやすいのは上記でも紹介しました。
ただ、やわらかいとどうしても急登や岩場での立ち込みが足全体に力を大きく入れることになります。
固い靴なら立ち込んでも靴がしならないのである程度軽減できます。
やわらかい靴のほうが急登や岩場では疲れがでやすいです。
また、重い荷物でもやわらかい靴は足に負担がかかりやすく、疲れやすい傾向にあります。
ただ、これらは登山スキル、パワーでも補うことはできます。
そこまでやらわかい靴ではありませんが、スカルパのメスカリートで光岳へ1泊2日のテント泊の経験はあります。
重量はなるべく軽く努めるようにしていますが、歩いた感じはローカットでも不足はありませんでした。
なぜ2足目に適しているのか
いいところ、いまいちなところを考えるとミドル、ハイカットシューズとローカットシューズのすみ分けができます。
上記がローカットシューズの苦手分野です。
それ以外なら十分に対応可能。
日帰りならローカットシューズで事足ります。
実際に私は春~秋のほとんどの山をローカットシューズにて登っています。
ローカットシューズのほうが快適に歩けるためです。
ただ、どうしてもミドル、ハイカットが必要な部分もでてきます。
雪山と雨天時は不快感や危険性が高いのでミドル、ハイカットを使っています。
メインをローカットにして、苦手な分野をミドル、ハイカットで補う体制が2足目に適している理由です。
歩き方になれたら、2足目にローカットシューズを選択することで軽快に歩けることができるはず。
おすすめできるローカットシューズ
スカルパ メスカリートGTX
スカルパの靴は平均点以上のいい靴をよく作っているイメージ。
その中で紹介するのはローカットタイプのアプローチシューズ、メスカリートGTX。

スカルパのイメージカラーでもある水色もいい感じ。
履き心地はほどよく包み込まれる感じでフィット感があります。
ソールはビブラムのメガグリップでクライミングゾーン付きで岩場も安心。
もちろん、通常の登山道も問題なし。
靴自体の固さも程よい固さである程度しなりがあって歩きやすいです。
ゴアテックス素材なので雨も安心。
とはいえ、ローカットなので過度の期待はしてはいけません。
詳しい内容は下記のレビュー記事にて。
スポルティバ TXガイドレザー
スポルティバも登山靴界では有名なメーカー。
その中のTXガイドレザーはローカットタイプのアプローチシューズになります。

スポルティバの靴全体に言えることですが、とにかくフィット感が抜群。
足と靴が一体化しているかのよう。
このシューズ、アプローチシューズですが、靴はかなり柔らかくトレランシューズ並みで靴も軽い。
コンセプトもトレラン×アプローチシューズのためかもしれません。
そのおかげで走ることもそこそこできる靴に仕上がっています。
ソールも安心のメガグリップにクライミングゾーン付き。
岩場も安心ですね。
こちらもレビュー記事があるので詳しく知りたい方はどうぞ。
トポ トラバース
トレランシューズメーカーのトポ。
このメーカーの特徴は足先に向けて幅が広くなっており、指の可動がしやすいこと。
窮屈な登山靴とは違い最初は緩いと感じますが、慣れるとしっかりと踏み込む感覚があります。
また、低ドロップシューズでかかとからつま先の高さに差が少ないこと。
このため、足裏全体で踏み込むくせがつくので膝への負担軽減になります。
その中で紹介するのがトラバースという靴。

トラバースはトレランというよりは長距離を歩くことによせた靴となっています。
そのため、靴自体も少し固め。
木の根や石を踏んでも突き上げ感は少ないので疲れにくい。
靴も軽いので足上げの負担も減らせます。
ソールはメガグリップでグリップ力があって安心感があります。
走ることはトレランシューズと比べると苦手ですが、まったく走れないわけでもありません。
急な上りや岩場が少ない登山では使いやすい靴となっており、履いていて楽な靴です。
ウィメンズバージョンも。
個人的にはウィメンズバージョンの色のほうが好み。
トポ MTNレーサー4
同じくトポからMTNレーサー。
私が使っているのは2ですが、最新版は4となっています。

トレランシューズとしてはとがった部分がなく、とてもオールラウンダーな靴。
入門者用のトレランシューズとしても紹介されていました。
靴はとてもやわらかくしなやか。
トポらしく指先が広がっていて窮屈さを感じずとても歩きやすいです。
この靴で南アルプスの北岳を登っていますが、問題なく使用できています。
とはいえ、靴がやわらかく、足先が広がっている独特な形状のため、
歩き方のうまさ、足の柔軟性や筋力がある程度ないとアルプスはきついかもしれません。
MTNレーサー4と進化してはいますが、みたところは細かいところで違うのみ。
コンセプトは変わらないので2と比べても遜色はないはず。
ウィメンズバージョンはこちら。
ホカ スピードゴート7
ホカもトレランシューズメーカーとしては有名。
クッション性が高く、マシュマロクッションとか呼ばれていたり。
私もトレーニング用として今もチャレンジャー7を使っています。
しかしながら、今回紹介するのはスピードゴート。
チャレンジャーでもクッション性は十二分によいのですが、ソールが独自ソールとなっており、これが滑る場面がありました。
特に濡れた路面に対しては弱い印象。
対してスピードゴートはメガグリップを採用しているので間違いなく滑りにくくなっているでしょう。
そしてスピードゴートはトレランをメインにしているので靴自体もチャレンジャーと比べて固め。
突き上げ感は少なく、急な上りもチャレンジャーと比べて疲れにくいことでしょう。
ウィメンズバージョンはこちら。
まとめ【ローカットシューズでも条件を選べば登山には不足なし】
ローカットシューズは賛否ありますが、筆者は賛成派。
軽い、足首可動しやすくて動きやすいはローカットシューズの最大のメリットです。
その軽快さで慣れてしまうとほぼローカットシューズで登山となってしまいました。
とはいえ、ローカットシューズでは対応が難しい場面があることも事実。
結果としては住み分けてメインをローカット、対応が難しい場面をミドル、ハイカットにすることがやりやすいです。
ローカットシューズを2足目で履いて軽快さを体験してみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。










