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登山でベストは使えます~普段着としても使いやすい~

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登山でベストはけっこう使えます。

ベストは登山において中途半端な保温着という思いがあり、なかなか手が出ていなかったウェアでした。

しかし、いざ使ってみると使えます。

ベストはアウターとしては芯のみを冷やさないようにするために、インナーとしてもかさばりが少なく、ほどよく保温してくれます。

私のように汗かきで暑がりな人には使えるウェアです。

そんな登山でのベストについての良し悪しや使いどころなどをお伝えします。

登山ベストのいいところ

ほどほどの保温性

腕の部分がない分、保温性は下がります。

とはいえ、体の芯はちゃんと守られているので冷えすぎはしないです。

腕がある分、以外に暑く行動中はオーバーヒートになりがちです。

ベストは脇部分が大きく開放されているので風が通り、通気性、透湿性もいいです。

おかけでオーバーヒートしにくいのは大きいメリット。

いくら素材が透湿性、通気性が優れているといっても、直接の空気の流入には勝てません。

暑くなりがちの行動時においてベストはほどほどの保温で使い勝手は悪くありません。

脱ぎ着の手間も減らせる可能性はあるので脱ぎ着の無駄な時間も少しだけ省けます。

動きやすい

腕周りがないのでその分動きやすさは感じます。

腕部分がない分、岩場でもウェアを擦ることが少ないです。

私は擦れてキズや穴が空くことに対して気にするほうなのです。

ベストならいつもより岩場によっても不安感が少なく、躊躇なくできます。

保温着はウェアでも高いほうなので安心かも?

岩場がうまい人はそこまで気にすることはなさそうですけどね。

重ね着しやすい

登山をすると雨が降ったり、寒かったりと重ね着をする場面は多くあります。

その中でミッドレイヤーは保温着の役目を果たすのでどうしても厚くなりがちです。

ダウンや化繊では腕部分もけっこうボリューム感があり、上から着るアウターが物によりますが、窮屈なことも。

特に肘を曲げたりすると腕の動きを妨げる違和感を感じることも。

アウターをワンサイズ大きくすれば、いいかもしれませんが無駄に裾が余ったり、ミッドレイヤーを着ないとブカブカすぎたりするのであまりおすすめはできません。

その点でいえば、腕部分がない分、アウターを着ても動きの妨げが少ないのがベストです。

見た目も着ぶくれした感じが薄まるのもいいところ。

収納時に小さい

ベストは腕部分がない分、小さく収納することも可能。

私はパタゴニアのナノパフが好きでジャケットとベストを両方もっています。

ナノパフは内胸ポケットに収納することが可能で、実際に収納した時の感覚はやはり、腕部分がない分収納も楽です。

実際に収納したものはこちら。

左がジャケット、右がベスト

内胸ポケットの大きさは一緒なのでそこまで大きさ感がでていないかもしれません・・・。

左がジャケット、右がベスト

縦にするとベストのほうが薄く、パンパンではありません。

しかし、実際にパッキングしたときにベストはもう少しつぶれるので収納スぺースに余裕ができます。

収納に余裕ができればパッキングしやすいですし、小さいザックならなおさらやりやすいです。

少し価格がお安め

価格に関してもベストのほうがお安め。

ナノパフジャケットとベストの定価価格で比べると、

ナノパフジャケット・・・31,900円(24年7月時点)

ナノパフベスト・・・25,300円(24年7月時点)

6,600円の差なのでけっこうな金額です。

ベストはお財布事情にも優しいウェアでもあります。

登山ベストのわるいところ

ここからは使っていて悪そうな点を。

保温性は低め

やはり保温性は低いです。

腕部分がないのでそこは仕方ないです。

行動中はオーバーヒートしにくく便利ですが、休憩などの停滞中では腕部分から冷えてくることはあります。

特に冬などの気温が低い時期は使用に気を付けたほうがいいかもしれません。

風が侵入しやすい

上記でいいところで記載しましたが脇が大きく開放されているのでそこから空気の出入りがあります。

そこがいいところでもありますが、わるいところでもあります。

脇から風や冷たい空気が侵入。

強風時は特に寒さを感じやすいです。

春や秋でも強風時は体を冷しやすいので注意しましょう。

寒がりな人だと使い勝手はあまりよくない

上記2つの点から寒がりな人では使い勝手は悪いウェアかもしれません。

保温力や防風性は同じ素材のジャケットと比べるとどうしても劣ってしまいます。

使用に向いている人は暑がりな人やファストハイクやトレランなどの行動が激しい人向きという形です。

寒がりな人はさらにウェアを持っていくことで解消されますが、それだとザックの圧迫や重量増になるのであまりメリットはないかもしれません。

登山ベストの使用場面

登山ベストは保温性が低めなこともあるので使いやすい場面としては春、秋の低山や夏の高山ではアウターとして使いやすさを感じます。

そこまで気温は低くはないけれど、曇りや風が吹いていて寒い場面ではちょうどいいです。

行動中というより、休憩中の保温着として使用する機会が多いです。

気温の低い冬山であればミッドレイヤーとして使うと行動中ではオーバーヒートしにくいので使い勝手は悪くありません。

状況によっては冬山でもアウターとして十分使えます。

また、登山ベストは普段着としても使えますよ。

普段着であれば冬のアウターとしても十分な暖かさを感じます。

登山ベストはおしゃれ感もでるかも?

登山ベストの選び方

ベストはミッドレイヤーに位置するウェアなので嵩があって保温性が高いほうが使いやすいです。

嵩があって保温性が高くても脇からの空気入れ替えができるので思っているよりもオーバーヒートしにくいです。

化繊タイプもしくはダウンタイプは防風が高いものが多いのでおすすめです。

おすすめの登山ベスト

ここからは私が使用しているベストとおすすめできそうなベストを紹介します。

パタゴニア ナノ・パフ・ベスト

パタゴニアの名品、ナノパフシリーズのベスト型。

ベストになっても使い勝手は抜群です。

ほどほどの保温力は暑がりな私にはちょうどよし。

生地は風を通しにくい素材なのである程度の寒さも対応できます。

内胸ポケットに本体を収納できるので別途収納するための袋もいらないのもポイント。

普段着としてもシャツの上に羽織れば、十分に暖かいです。

腕部分の解放口は他の製品よりも小さく作られているような感じがします。

そのおかげか風が侵入しにくいのはいいです。

解放口が小さいとはいえ、少しだけストレッチするので窮屈感はありません。

パタゴニア Patagonia メンズ・ナノ・パフ・ベスト SKA XS パタゴニア Patagonia ウィメンズ・ナノ・パフ・ベスト レディース BCW S

ノースフェイス ベントリックスベスト

こちらも化繊素材のベスト。

こちらはナノパフと比べると通気性はよさそうです。

スリット入りの中綿を使っており、運動時にはスリットが開いて通気性を確保、停滞時にはスリットが閉じて保温性を確保できるようになっている素材だそうです。

裏地も細かい穴が空いていてその穴が通気性を高めてくれるようです。

首回りも襟がないのでかなりすっきりしています。

首回りも熱を持つのでこの辺りも通気性のよさをうかがえます。

ナノパフよりもよりアクティブに動く方にはちょうどいいベストかもしれません。

ティートンブロス スクランブリングオクタベスト

こちらも化繊のベスト。

前面、肩、首回りにオクタを使用しています。

全面ではなく、部分的にオクタを使用しているので上記の2つと比べるとより、行動中の保温着向きという感じです。

公式には肌寒いコンディションでのランニングに特化したウェアと記載されています。

ランに特化しているということは体にもフィットしつつ、動きの邪魔にもならないと思われるのでファストハイクやトレランなど行動が多く、肌寒い場面では有効そうです。

ただし、保温着としては薄いので冬山向けではなさそうなのは注意が必要そうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

登山ベストは暑がりな人、トレランなどの活動量の多い人には使い勝手のいいウェアです。

保温性が低い分、寒がりな人には少し使いにくい部分はあるかもしれません。

とはいえ持っていて損はないウェアだと思います。

普段着でもスタイリッシュで使いやすいかも?

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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