ここのところ八ヶ岳に通い続けています。
今回もまた八ヶ岳に来た理由としては70周年の開山バッジ、南八ヶ岳側のほうを入手するため。
ただ、赤岳は何回か登ったことはあるし、どうせなら今までいったことのない御小屋尾根から阿弥陀岳~赤岳にて登ってきました。
本来なら硫黄岳まで行き、ぐるっと周回するつもりでしたが、疲れてしまい計画を変更して赤岳まで。
自分の登山力の低さを上げたい登山でもありました。
山の情報
山の説明
八ヶ岳(やつがたけ、八ケ岳とも表記される)は、諏訪湖の東方にあって長野県から山梨県へと南北に連なる火山[1]。日本百名山の一つ。
「八ヶ岳」は特定の一峰を指して呼ぶ名前ではなく、山梨・長野両県に跨る山々の総称であるが、その範囲は「夏沢峠以南のいわゆる南八ヶ岳のみ」「南八ヶ岳及び北八ヶ岳の領域(蓼科山を除いた領域)」「蓼科山まで含んだ八ヶ岳連峰全体」など様々な定義がある。日本百名山でいう八ヶ岳は南八ヶ岳のみを指す[注釈 1]。
Wikipedia
登山時期
登った時期は7月下旬。
夏山になって気温は高めです。
雨もそこまで降っていないようで沢の水量もあまり多くない印象でした。
登ったルート
危険個所は阿弥陀岳付近。
特に阿弥陀岳から中岳へ向かうルートは急な下り、足元もガレていたり、ザレていたりするので注意が必要です。
後は地蔵尾根の下山ですが、阿弥陀岳の下りに比べれば難易度は低めです。
山行時間は休憩を含めて8時間程度となりました。
山行記録
美濃戸口~御小屋山
ルートは明確で美濃戸口にて分岐があるのでそこを御小屋尾根方面に向かいます。
歩いて30分くらいは別荘地内の道路を歩きます。
結構急なので以外に疲れます。
別荘地内の舗装された道路を歩き終わるとようやく登山道に。
登山道に入ってから一番最初の看板までは緩やかな登りになります。
一番最初の看板を過ぎてから舟山十字路の分岐まではそこそこな登りになります。
とはいっても危険個所はありません。
ルートも明確なので迷うこともなさそうです。
分岐の看板から御小屋山まではなだらかな道。
山頂までずっと登りではないのはありがたいです。
御小屋山は展望もなく地味。
山頂標識は新しく立派です。
御小屋山~阿弥陀岳
御小屋山からしばらくはなだらかな道ですが、途中から高度を下げます。
コルまでついたら水場の看板までは割と緩やかな登りです。
少し開けたところから南アルプスを望む。
この日は晴れたり曇ったりと微妙な天気。
この看板を過ぎたあたりから阿弥陀岳まで急な登りが多くなります。
写真ではわかりにくいですが、けっこう登らせてくれます。
近いようで遠い阿弥陀岳。
森林限界を超えるととてもいい展望になります。
中央アルプス、御嶽山、北アルプスとやはり八ヶ岳は日本の名だたる山々を眺めるには素晴らしい場所。
少しではありますが、花も咲いていました。
標高が高く過酷な環境でも生きていける植物。
可憐ながらたくましさも感じます。
山頂が近くなるとロープがでてきます。
とはいっても個人的にはあまり信用はならないのでしっかりと岩を使って登ったほうがいいです。
ロープを登りきるとようやく、阿弥陀岳の肩に到着します。
ここまでくれば山頂まではすぐそこ。
すぐそこではありますが、山頂までは梯子があったり、細い道があったりと油断はならないので注意は必要です。
肩から高度を下げるのはちょっとやめて頂きたいと思うのは私だけでしょうか?
文句はいいつつも登りますけどね!!
阿弥陀岳は赤岳ほど山頂は混み合っていないので好きな山です。
富士山もばっちり。
山頂にはチシマギキョウとイブキジャコウソウ。
花の名前間違えてたらすいませんっ!!
横岳と硫黄岳は気持ちよさそうな稜線歩きができそうです。
行こうと思いましたが・・・。
登山力つけないとダメですね。
阿弥陀岳~赤岳
阿弥陀岳からの下りは急な下りとなります。
このルート一番の核心部です。
地面はザレていたり、ガレていたりするので足運びは慎重に。
ハシゴもあったりとなかなかの高度感があります。
雨などで地面が濡れていると滑って難易度が上がりそうなので天候はよく調べていくほうが吉。
下りきった場所から見るとなかなか壮大にみえます。
ここから少し登ったら赤岳と阿弥陀岳の中間地の中岳に。
このあたりからだんだんと雲が上がってきました。
中岳を過ぎて最後の登りに差し掛かります。
ここから見る赤岳もかっこいい。
しばらく歩くと文三郎尾根との分岐につきます。
横岳、硫黄岳は雲に隠れてしまいました。
分岐からみる阿弥陀岳。
赤岳に負けない山の姿。
ここから先は山頂手前ぐらいから鎖場や岩場がでてきますが、阿弥陀岳よりは難易度は低い印象です。
写真は撮り忘れていたのでご了承ください。
山頂に到着です。
三角点にもタッチ。
赤岳~行者小屋
山頂すぐそこには赤岳頂上山荘があります。
頂上山荘でお目当ての開山バッジを購入です。
あっ、それと頂上山頂のスタッフのおねえさんが愛想がよくてかわいかったです。
お姉さんとの別れを惜しみつつ、下山方向へ。
赤岳山頂からとりあえず赤岳展望荘へ向かいます。
急ではありますが、阿弥陀岳の急な下りほどの怖さはありません。
山頂からそこまでかからずに展望荘には到着します。
展望荘名物の風力発電。
横岳方面は雲の中といった感じです。
雨までは降りそうにはないですが、展望は微妙そうでした。
展望荘には少しですが、コマクサが咲いていました。
時期が少し遅かったか少し枯れ気味ではありましたが、高山植物の女王が見れたのはうれしいところ。
展望荘からそこまでかからずに地蔵尾根との分岐があります。
ここから先は行者小屋まで下りっぱなしです。
眼下には行者小屋。
ちょっと横岳、硫黄岳が見えました。
地蔵尾根も急な下りはありますが、阿弥陀岳の下りほどではありません。
・・・完全に阿弥陀岳の下り基準になってしまってますね。
それほど阿弥陀岳の下りはこのルートの核心部といっていいです。
下りきると行者小屋に到着。
小屋は休めるベンチが多く、水場も無料なので休憩にはもってこいです。
行者小屋~美濃戸~美濃戸口
行者小屋から美濃戸口までは後はゆるやかに下っていきます。
名残惜しいですが、下山します。
ピンクテープなどの目印もあるため、迷うことはなさそうです。
下山するにつれて苔むして緑が映えてきます。
下山途中でなにやら黄色い集団がいるなぁと思っていたら山岳救助隊の方々でした。
救助者は骨折なのか、捻挫なのか足を包帯で巻いて固定していました。
その救助者は正直小太り気味の方だったのですが、その人をおんぶしながら下山していく様には驚嘆。
見た目70Kg以上はありそうな肩を背負って下山は自分では絶対無理。
訓練のたまものなのは間違いなし。
さらに途中で青い服をきた救助隊にすれ違いました。
支援にいったのでしょうか?
救助隊には何度かあったことはありますが、会うたびに明日は我が身とも思います。
いくら気を付けても絶対というものはないし、山にはリスクはあることは承知しています。
40歳近くになり、体力の衰えも感じるのでより一層気をつけなければ。
ここまでくれば、後は林道を下山していくだけになります。
後、この周辺はアブなのかブユなのか多く感じます。
足をタイツ越しに2か所かまれました。
かまれた直後は痛かったのでおそらくアブだとは思います。
アブにかまれると腫れてしばらく痒いので面倒です。
私も3~4日はかゆみが続きました。
タイツの色が黒だったから悪かったか、虫よけスプレーの効果がきれたのか。
もっともロングパンツだったらこんな風にはならなかったかもしれません。
美濃戸には駐車場もあり、林道をパスすることも可能です。
ただ、林道の道はけっこう荒れているので最低地上高の低い車だと底をこする可能性大。
通りすがった車が底をぶつける音がしました。
それからその車は歩く速度と同程度で走っていたのでそれではあまり意味がありません。
車だけ傷つけて悲しい結果に。
美濃戸まで入る場合は最低地上高が高い車かおとなしく美濃戸口に駐車することをおすすめします。
ちなみに林道は所々ショートカットできる箇所があります。
薄くではありますが、テープがあるのでそこに入ると多少は林道パスできます。
この橋を越えたら美濃戸口まではもう少しです。
ちなみに美濃戸口の駐車場はかなり混み合います。
私がついたのは午前3時頃でしたが、だいぶ車で埋まっていました。
午前5時ごろには満車で入れない車も多数いましたので早くにくることをおすすめします。
ちなみに美濃戸口の駐車場にとめて駐車券をみせると無料でコーヒー一杯もらえます。
登山後の冷たいコーヒーは体にしみわたる。
駐車券はシールにもなっていて割安な感じがするのでおすすめですよ。
登山装備
簡単ですが、私が装備していった山装備一覧を貼っておきます。
・晴れ時々曇り
・風は風が吹き抜ける場所ぐらい
・気温は行動すると汗をかく
・メリノウールの半袖
・長袖シャツ
・ショート丈パンツ
・スポーツタイツ
・メリノウールの靴下(中厚手)
・薄手グローブ
・アプローチシューズ(ローカット)
・化繊ベスト(中厚手)
・トレッキングポール
・地図、コンパスセット
・ヘッドライト
・ツェルト
・ファーストエイドキット(絆創膏、ガーゼ等)
・小物類(ライター、ティッシュ、細紐、カラビナ等)
・予備バッテリー
・予備食
・飲料水2.0ℓ(ペットボトル4本)
・行動食(ナッツやドライフルーツ)
・食事類(おにぎり、菓子パン)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の目的は開山祭バッジのコンプリート。
これにてミッションコンプリート!!
御小屋尾根という登ったことがなかったルートも通れたので満足です。
八ヶ岳はどこから登ってもいつ登っても登りやすくいい山です。
次はテントにて優雅に1泊したい。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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