登山三種の神器の1つのザック。
色々と種類はあるけれど、どれを買うべきかどうか迷いどころでもあります。
ちなみにザックとは登山用語でリュックのことを指します。
今回は初めての登山ザックを購入される方を焦点においてザックの選ぶポイントをご紹介します。
2個目を検討中の方も参考になれば幸いです。
登山ザックの必要性
まずは登山ザックの必要性についてご紹介します。
背負っても疲れにくい
登山ザックには背負ったときに体にフィットするようにウエストベスト、チェストベルト等がついており、体に合わせてベルトを調整できるようになっています。
フィットすることで歩いている最中のザックのブレがなくなり、余分な負荷が減る、フィットするため、体と一体化することで荷物の重さの分散が期待でき、疲れにくくなります。
また、腰で背負うようになっているため、肩への負担が減りのも疲れにくくなるポイントとなります。
荷物が取り出しやすいポケットがついている
ザックは水筒や行動食等の荷物を取り出しやすいようにサイドポケットや、ウエストポケット等がついており、背負ったまま荷物を取り出すことができるようになっており、ザックの着脱をいちいちしなくてもすみます。
背中が蒸れにくい
登山はスポーツみたいなものなので汗をかきます。
ザックと接している背中は特に汗が溜まって乾きにくいことがありますが、ザックの背面がメッシュになっているものもあるため、比較的快適になります。
ザックの種類
登山のザックも色々と種類があります。
ざっくりとですが、種類についてご紹介します。
日帰り、山小屋泊ザック
主に日帰り、山小屋泊でしようするザックになります。
1つ目のザックはだいたいの方はこれをチョイスするかと。
テント泊用ザック
テント泊用の大型ザック。
テント、シュラフ、食料等の生活のすべてを背負っていきます。
中の荷物が取り出しやすいようにサイドにファスナーがあったりポケット類も色々と工夫されています。
アルパインザック
冬季登山やクライミングの登攀用のザックになります。
素材はこすれることを想定して堅牢、荷物の引っ掛かりをなくすため、サイドポケットなどを省いたとてもシンプルな作りになっています。
トレランザック
山を走るためのトレランザック。
容量は少ないものが多く、荷物は選びますが、体と一体化するようにフィットするため、走ってもザックがぶれることなく、行動することができます。
ザック容量
ザックも容量が色々とありますが、どのサイズでどのシーンに使われるかをご紹介します。
20ℓ以下
日帰り用ザックになります。
ザック自体も小さいため、トレランザックが多く存在する容量です。
容量自体が小さいため、山で調理するようにストーブ等を持っていくのはなかなかきびしいです。
20ℓ~35ℓ
日帰りから山小屋泊まで対応できる大きさです。
20ℓだとなかなか山小屋泊は厳しいですが、食事は山小屋、ウェア類を軽量なものを選ぶなどで荷物を切り詰めればできなくはありません。
35ℓあれば調理用のストーブ、食料を十分入れられる大きさです。
35ℓ~45ℓ
荷物の少ないテント泊や冬季日帰り、山小屋泊をこなせる大きさになります。
最近はUL化も進んで荷物が小さくなっているため、荷物を選べばテント泊も可能です。
また、冬季登山はアイゼンやピッケル等の荷物が増えるため、この容量の大きさにて山小屋泊がメインとなります。
45ℓ~65ℓ
この要領になってくるとテントで2、3泊は可能、冬季でテント1泊ができる容量になってきます。
45ℓだとちょっと小さい気もしますが、UL装備にて対応すれば3泊する方もいるそうですよ。
冬季テント1泊なら65ℓはないと容量不足になりそうです。
65ℓ以上
長期遠征登山や、冬季での2、3泊を想定した大きさになります。
ここまで行きついたら関心するほどの山好きですね。
私はここまでの大きさのザックは使ったことはありません。
登山ザックの選び方のポイント
サイズは適切なものを選ぶ
登山ザックは体にしっかりとフィットしないと安定感がなかったり疲れの原因となるため、体にあったものをしっかりと選びましょう。
登山ザックにはサイズがあり、背面長によりそのサイズが決まります。
最初のうちは登山用品店に行き、店員さんに測ってもらいザックを選んだほうが無難です。
後は実際に重りを入れて背負ってみましょう。
登山用品店なら重りが用意してあるところも多いので実際に荷物を入れたときを想定した背負い心地を感じたほうがよりしっくりきます。
ウエストベルト、チェストベルトがついているタイプを選ぶ
登山ザックならほぼついているとは思いますが、ウエストベルト、チェストベルトがないものは実際に歩いたときに荷物の重さや体の動きで横にふらつくこともあるのであることをおすすめします。
またウエストベルトはバンドのみではなく、パッドでしっかりと固定できるものが安定感が増すのでおすすめします。
背面はメッシュタイプを選ぶ
厳冬期の雪山を行くのであれば話は別ですが、最初の1個目のザックであれば背面がメッシュタイプをおすすめします。
背中とザックが接するためどうしても汗をかいて抜けが悪いため、メッシュタイプを選んで汗抜けをよくします。
容量は30ℓ程度を選ぶ
最初の1個で30ℓを選んでおけば日帰りから山小屋泊までは十分に対応できるのでおすすめします。
登山を続けていくうちにテント泊もしたくなるのでその時は大型ザックを。
ウエストポケット、サイドポケットがあるものを選ぶ
これは私の好みですが、ウエストポケットに行動食を入れたり、サイドポケットに飲み物を入れることでザックを下すことなく、小休憩できるのであったほうが便利です。
雨蓋(トップリッド)があるものをできれば選ぶ
これも私の好みでもありますが、雨蓋があるタイプはジッパータイプやロールタイプよりも実際の容量より入る傾向にあるため、荷物の選択に猶予ができます。
また、雨蓋に収納があるもの多くそちらに行動食を入れたり、脱いだレインウェアを雨蓋と本体の間に挟んだりメリットが多いので便利ですよ。
登山ザックに必要な小物
登山ザックを実際購入したら、雨対策として2つ用意しておいたほうがよいものがあります。
ザックカバー
こちらはザックに付属しているタイプもありますが、ない場合はザックと同時に購入しましょう。
雨の時にザックが濡れると中まで浸透するため、ザック用のカバーがほしくなります。
大きさはザックの容量と同じ容量を選びましょう。
ストックバッグorスタッフバック
ストックバッグは非常に便利です。
行動食を入れたり、服を入れたりして小分けにでき、ザックの中が浸透しても濡らさずにすみます。
100均のもので十分なので小さいものから大きいものまで用意しておくと便利です。
ストックバッグに入らないものはスタッフバッグに入れておきます。
特にテント泊をするようになると雨になる可能性が増えるため、シュラフ、防寒具はドライサックに入れておいたほうが無難です。
登山ザックのおすすめメーカー
私が使用してきた中でおすすめできるメーカーをご紹介します。
オスプレー
オスプレーのザックは比較的お求めやすく、機能も充実しておりコスパがいい商品が多いです。
以前はケストレル28を使用していてリピートしようと思ったのですが、28ℓがなくなってしまって途方にくれたのですが、似たザックを見つけました。
30ℓながら1Kg以下の重量ながらザックはしっかりとしており、背負い心地も悪くありません。
オスプレーのザックは背負いやすく個人的に合っているザックメーカーです。
グレゴリー
バックパック界のロールスロイスと言われるグレゴリー。
その背負い心地は抜かりなしです。
特に大型ザックに関しては背負ってみて文句なしといったところ。
テント泊用に買ったスタウト60。
グレゴリーのザックはお高いですが、その中でスタウトは比較的お求めやすいです。
有名なバルトロと比べると存在感は薄いですが、背負い心地はよく、ザック自体が2Kgないので軽いのもいいポイント。
背面長が1サイズなので人を選びますが、合えば悪くないザックです。
アークテリクス
ザックだとアローが有名なアークテリクスですが、他にもいいものがあります。
特にアルパインザックについてはいいものが揃っていると個人的に感じています。
冬の雪山用に買ったアルファAR35。
厳冬期のアルプスや八ヶ岳を行くわけでもなのでオーバースペックですが、見た目のよさで買ってしまいました。
バンジーコードにアイゼンやウェア類を挟んだり、アックス用に固定できるパーツもついており、アイスクライミングや厳冬期登山にも対応できます。
私はハードな雪山にはいきませんが、雨蓋の外と内側にポケットがついている、ザック内にも小さいですが小物を入れるポケットがあり、使い勝手は悪くありません。
まとめ
登山ザックもまた登るために必要なギアの1つ。
しっかりとザックを選んで快適な登山ライフを!!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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