八ヶ岳。
私が住んでいる静岡からでも比較的アクセスもよく、山自体も登りやすく人気エリアです。
この年(2024年)はとても暖かい日が続いていました。
これなら11月でもスクーターで大河原峠までいけるのでは?
八ヶ岳は残すところ大岳~北横岳間を歩けば、八ヶ岳を北から南まですべて歩いて主要な山頂を踏むことにもなっていました。
というわけで残す区間を歩くために大河原峠から双子山~大岳~北横岳を周回コースにて歩いてきました。
山の情報
山の説明
登山を趣味としている人は間違いなく知っているであろう八ヶ岳。
説明は不要かもしれません。
八ヶ岳(やつがたけ、八ケ岳とも表記される)は、諏訪湖の東方にあって長野県から山梨県へと南北に連なる火山[1]。日本百名山の一つ。
「八ヶ岳」は特定の一峰を指して呼ぶ名前ではなく、山梨・長野両県に跨る山々の総称であるが、その範囲は「夏沢峠以南のいわゆる南八ヶ岳のみ」「南八ヶ岳及び北八ヶ岳の領域(蓼科山を除いた領域)」「蓼科山まで含んだ八ヶ岳連峰全体」など様々な定義がある。日本百名山でいう八ヶ岳は南八ヶ岳のみを指す[注釈 1]。
Wikipedia
北横岳は冬でもロープウェイが運行している人気のお山。
雪山の初心者が雪歩きの練習をするための山の印象があります。
双子山は大河原峠から歩いて20分ほどでつく山。
比較的人は少ない印象は薄いですが、晴れていれば景色もよく、雰囲気もいい山です。
大河原峠から近いので子供をつれての山登りにも適していそうです。
大岳はおそらく北八ヶ岳の中では一番の登りにくい山。
双子池~大岳区間は岩を登るような形が続くので登山慣れしていない人がいくと難儀です。
山頂からの景色は素晴らしいので登る価値はあります。
登った時期
登った時期は11月初旬。
この年(2024年)はとても暖かく、登山道に雪や凍結はまったくありませんでした。
通常であれば大河原峠で雪が積もったり凍結していてもおかしくないです。
登山ルート
危険個所は双子池~大岳まで区間。
基本岩を登るような形で標高を上げていきます。
岩と岩の隙間も大きく、落ちると岩の隙間に落ちる可能性も秘めているので注意は必要です。
個人的には登りで使ったほうをおすすめします。
下りで使うと岩を降りる形となるので踏み外しやスリップで事故につながりそうな印象。
下りだとルートを間違えやすそうなのも注意ポイントです。
その他の区間は通常の登山道といった感じです。
ただし、天祥寺原は場合によっては水量が多そうななので注意が必要そうです。
この時は前日に雨が降ったのですが、今まで行った中では沢の水量が多く感じました。
山行時間は休憩を含めて4時間半程度となりました。
スクーターでの道のレベル
全区間舗装路なので基本は安心。
ですが、蓼科スカイラインは注意が必要です。
私が行ったときは前日が雨で路面が濡れ、落ち葉が大量に落ちている、木の枝も散乱、ガスってすぐ先が見えないとスクーターで行くのはなかなか過酷な環境です。
その上まだ、暗い中を走ることになるので正直怖かったです。
まあ、登山目的なのでどうしても朝早くから出発するので仕方のないことですが・・・。
気温も低くバイクの温度計で5℃。
誤差はあるかと思いますが、真冬の装備で走らないと寒すぎて無理です。
またこの時期(11月)は道路が冬季通行止めになる少し前。
通常であれば、雪、路面凍結しているのでバイクでくることすらできません。
バイクでこの時期に来る方は念入りに道路情報や天気を調べてください。
山行記録
大河原峠~双子池
大河原峠についてもあたりはガスで覆われていて展望はいまいち。
とりあえずスクーターで無事につけてなによりです。
暗い+ガスの中を走るのは本気で怖い。
双子山までは峠から20分ほどでつくので楽々です。
ガスはとれそうになさそうです。
山頂もガスの中。
本来なら景色もよく、手軽に行けるので初心者でもオススメできる山です。
山頂から池までは下りに。
笹が生い茂っている箇所もありますが、道は明瞭なので迷うことはないはずです。
下り終わると双子池ヒュッテに到着。
ここのテント場は静かに過ごせそうで泊まってみたい場所でもあります。
双子池もガスガス。
双子池~大岳
双子池から分岐があり、大岳方面か亀甲池方面に向かうことができます。
亀甲池方面は基本的に緩い道なので難しいことはないです。
以前に来た時は地元のおっちゃんに大岳方面は岩が多くてあぶないからやめたほうがいいと言われてビビッてやめていました。
しかし今回はルートをつなぐために大岳へ。
双子池分岐のっけから岩を登るようになります。
たしかに岩を常に歩くような形で岩と岩の隙間に落ちるとやばそうな箇所はありました。
写真でみるよりも高低感はあり、初心者が登るにはたいへんかもしれません。
とはいえ、山をそこそこやっている方なら登りなら特に問題はないような気もします。
個人差はあるかもしれませんけどね。
下りだと岩で高低差が大きいので難儀かもしれません。
ルートも少し不明確に見えるかもしれませんが、基本的にテープやペンキはしてくれてあるのでしっかりと見渡せば問題はありません。
岩を登る箇所は分岐まで続きます。
分岐まではおよそ1時間ほどかかりました。
分岐から大岳山頂までは5分ほどで到着します。
稜線は風も強くなかなかの寒さ。
とはいえ、11月の初旬としては暖かい。
山頂付近では前日の雨で少しだけ樹氷。
久しぶりにみました。
山頂の標識に少しだけエビのしっぽ。
大岳山頂についたときの天候の一番のピークでいい景色をみることができました。
風は強く、なかなかの寒さです。
南八ヶ岳方面。
蓼科山。
北横岳。
そしてまただんだんとガスの中に覆われていきました。
大岳~北横岳~大河原峠
大岳~北横岳区間は楽な稜線歩き。
だいたいは木々の中を登っていくので風も遮られてそこまで寒さはないです。
北横岳周辺の木々も少しだけ白くなっているものが。
しかし、だいぶ暖かいのですぐに溶けてしまいそうでした。
山頂近くに鎖と梯子があってそこが唯一の難所というべきか。
そんなに難しさはありません。
そして北横岳に到着です。
歩いてすぐのところに南峰もあるので踏んでいきます。
今回最後のピークに到着です。
三角点にもタッチ。
北横岳は本来なら人が多い山ですが、この日は閑散としていました。
会ったのも1人のみ。
私が山頂についたのが8時50分くらいなのでまだロープウェイが出ていないみたいですね。
最初の運行はこの時期9時出発が始発の模様。
ガスって天気もいまいちなのでサクサクと下ります。
亀甲池まではつづら折りしながら下ります。
特に変わり映えもなく、危険というほどでもありません。
亀甲池は休憩するにはちょうどいい場所です。
またガスが抜けてきました。
ここから蓼科山方面に向かいます。
途中で完全にガスが抜けて青空が見えました。
これなら当初予定していた蓼科山に登るのもありじゃない?っと考えていましたが、蓼科山と大河原峠に戻る分岐あたりでまたガスに包まれはじめました。
これは登ってもガスの中だろうなぁと思い、大河原峠へ戻ることに。
そしてガスのなかへ。
天祥寺原から大河原峠に戻る時には注意が必要です。
前日の雨のせいか大河原峠に向かう道は沢のようになっていました。
そして場所によってはけっこう深くなっています。
登山道が完全に水没しており、足を入れると間違いなく水ポチャ。
しかし、足場になる岩や木はありません。
ここは巻いて通るしかない。
そう思ったのが間違いでした。
笹の中を進んでいこうと思っていったら左足を水ポチャ。
見事に靴の中に水が侵入しました。
靴下はびちょびちょでしたが、ウールのおかげか思ったほどの冷たさではありません。
靴の中の水の侵入も思ったほどなく、靴下がすべて水分吸った感じ。
あまり気持ちのいいものでもないので急いで大河原峠に向かいます。
5分ほどでついたのは不幸中の幸いだったかもしれません。
大河原峠から5分ほど歩いたところにある開けた登山道は雨が降ると水没している可能性が高いので要注意してください。
登山装備
簡単ですが、私が装備していった山装備一覧を貼っておきます。
・曇りのち晴れだが基本はガスの中
・風は山頂付近は強い風
・気温は山頂付近は5℃前後といったところで寒さを感じるが、標高が低いところでは汗ばむ陽気
・メリノウールの半袖
・薄手長袖シャツ
・薄手化繊ジャケット(暑くなったら脱ぐ)
・厚手ロングパンツ
・薄手ウールタイツ
・メリノウールの靴下(中厚手)
・フリースグローブ
・アプローチシューズ
・レインウェア
・化繊ウェア(厚手)
・トレッキングポール
・地図、コンパスセット
・ヘッドライト
・ツェルト
・ファーストエイドキット(絆創膏、ガーゼ等)
・小物類(ライター、ティッシュ、細紐、カラビナ等)
・予備バッテリー
・飲料水1.5ℓ(ペットボトル2本、温かい飲み物の水筒500ml)
・行動食(ナッツやドライフルーツ)
・食事類(菓子パン)
・チェーンスパイク
スクーターでちょっと立ち寄り
今回は山行時間が短いこともあったので少しだけ紅葉を楽しんできました。
11月初旬ということもあり、あまり紅葉は期待していませんでしたが、ものすごくいい紅葉でした。
私が白樺湖~蓼科スカイライン区間は紅葉ツーリングには最高。
白樺湖からは見事にみえる蓼科山。
こんなにピーカンになるなら登ればよかった・・・と少し後悔。
まあ、八ヶ岳はいきやすいのでまたきますよ~。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的には八ヶ岳道つなぎが完了して満足のいく登山となりました。
完了したとはいえ、何回きてもいい山なのが八ヶ岳。
アクセスもよく、山小屋も豊富。
登山の難易度も程よい程度。
景色も楽しめるのでとてもいい山です。
今回登った双子山は大河原峠からだとすぐにつくのにいい展望がみられるので機会があれば、子供を連れて簡単ハイキングをしたいなぁと考えています。
これからも八ヶ岳さんよろしくお願いします!!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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