静岡の安倍奥にある山の1つの山伏。
安倍奥の盟主といってもいい山です。
私のホーム山といっていい山で登った回数も20回は超えています。
登り口はいくつかありますが、今回はスクーターでどの程度までの林道をいけるのかというのも知りたかったため、西日影沢からのピストンルートにて登ってきました。
山の情報
山の説明
日本三百名山の1つの山で読み方は『やんぶし』と読みます。
山梨百名山ではありますが、個人的には静岡の山という印象が強いです。
静岡県民だからというのもあります。
山伏(やんぶし)は、山梨県南巨摩郡早川町と静岡県静岡市葵区との境にある山である。赤石山脈の白峰南嶺に続く山で、同嶺の最南の2,000m峰であり、安倍川流域の最高峰でもある。標高2,013.2m。
Wikipedia
登った時期
登った時期は12月の中旬。
本来なら林道や山頂付近は凍結がありそうなものですが、このところの暖かさで凍結箇所はありませんでした。
冬山装備で登ったため、登ってる最中はだいぶ暑く汗をかきました。
登山ルート
ルートは西日影沢登山口から山頂へ行くピストンルート。
おそらくはもっともポピュラーな登山口かと。
沢を横断しながら山頂を目指すルートで水場も豊富で多少水分を少なめに持っていっても補給が可能です。
山行時間は休憩込みで4時間程度となりました。
スクーターでの林道レベル
西日影沢は未舗装路で路面はそこそこ荒れています。
林道入り口からほどなく通行止めの看板がでてきますが、実際は先まで行きます。
通行止めの看板も道路をふさいでいるわけではないので問題はないはず。
写真だとわかりにくく、そんなに荒れている感じはありませんが、実際にはそこそこ荒れていてくぼみや石がごろごろしている部分もあるため、スクーターで行く場合は注意は必要です。
とはいえ依然と比べると荒れ加減は前よりもよくはなっている気がします。
治山をしている関係で工事業者も通るので少し直しているのかもしれません。
スクーターで行けるのは砂防ダムをこえたところにある広い場所までといったところ。
ここから先は荒れ具合がひどくなり、急な坂もあるため、スクーターでは危なさそうです。
荒れていて運転には気を使いますが、距離は短いので慎重にいけば通行できることはわかりました。
山行記録
西日影沢登山口~大岩
スクーターを後にしてとりあえず登山口を目指します。
登山ポストのあるところは以前は駐車場になっていましたが、完全の崩壊してしまったため、今では停めることはできません。
今年の1月ごろにここに来た時は石橋が水没していましたが、いつの間にか直してくれています。
直してくれてあるのはうれしいですね。
これなら登山口近くまで車なら通行できそうです。
山火事用心の旗があるところが登山口になります。
沢を数回渡っていきます。
山伏は数年前の台風の被害が大きく、沢を渡るために立派な橋があったのですが、ことごとく流されてしまいました。
大岩までは沢を2回渡りながら杉の木々の中を登っていきます。
登っていく最中の放置されたわさび田。
ここを過ぎると大岩まではそこまで遠くはありません。
沢をもう一度渡ると大岩はすぐそこです。
大岩はかなりの写真では伝わりにくいですが、かなりの大きさです。
たくさんの枝で大岩を支えています。(大嘘)
大岩近くにはベンチがあるので休憩ポイントしてはちょうどよい場所です。
大岩~蓬峠
大岩を出発して沢を再度渡ると一番水量が豊富な水場があります。
これより先に最終水場もありますが、ここでの補給が一番いいかと。
静岡市の水源の水はとても冷たく、火照った体にしみわたります。
水場から最終水場まではけっこうな急登になります。
この時の天気は完全にガスの中で山頂の天気もあまり期待していませんでした。
最終水場も水量はあり、枯れる心配はありません。
最終水場から蓬(よもぎ)峠までも急登が続く場面があります。
それよりも蓬峠手前の崩壊地の通行に注意が必要です。
この場所は常に崩れている感じで足場は狭く、崩れやすくなっています。
さらに上から砂利や石が落ちてくることも。
こぶし大の石が落ちてくることもありますので足を止めずに進まないと危ないです。
この箇所がこのルート一番の核心部といっていいでしょう。
崩壊箇所を通り過ぎれば休憩箇所に適した蓬峠につきます。
蓬峠にもベンチがあるため、休憩するにはちょうどいいです。
蓬峠~山伏
蓬峠から先はつづら折りに登っていきます。
標高をそこそこあげたけどまだガスの中。
要所要所で足場が狭い箇所があるので慎重に。
ロープは張っているのでつかめはしますが、割と古いのであまりあてにはしないほうがいいかもしれません。
蓬峠から山頂までにベンチが2か所設置。
山伏は休憩するベンチが登山道に多く設置されており、間隔も休憩するのにちょうどいい間隔になっています。
そのため、休憩がしやすい。
登山をわかってる人が設置しているんだろうなぁと考えています。
登っていくと途中で登りが緩む箇所がでてきたら分岐までもう少し。
ガスも抜けていい天気になってきました。
分岐に到着。
牛首峠方向に行くと大きな小屋があり、泊まることも可能。
ただし無人なので一人だと真っ暗だし、怖いです。
今回は立ち寄らずに山頂へ。
分岐から緩めの登りをいくと景色が開けてきます。
山頂は木道や柵がひかれています。
ヤナギランの生育場所でもあるためですが、近年でもヤナギランは咲くのでしょうか?
ここ数年は開花時期に登っていないのでどうなっているかわかりません。
立ち枯れの木の間からの富士山。
山伏名物です。
山頂に到着。
天気が良くなってよかった。
せっかくなので三角点タッチ。
山伏は安倍奥屈指の展望地であり、富士山はもちろん、南アルプスの名峰たちも望むことができます。
上河内岳、聖岳、赤石岳、悪沢岳、笊ヶ岳と南部の名峰を一望できます。
これ見に毎回登っているといっていいです。
ご飯を食べながら休憩をして元来た道で帰ります。
帰りは同じ道のため割愛します。
登山装備
簡単ですが、私が装備していった山装備一覧を貼っておきます。
・晴れ
・風はそよ風程度
・山頂以外はガスっていたが、気温は高めで初秋といった感じ。
・冬用メリノウールの長袖
・冬用ソフトシェルジャケット
・冬用ロングパンツ
・冬用ウールタイツ
・メリノウールの靴下(中厚手)
・フリースグローブ
・薄手のビーニー
・薄手のネックウォーマー
・トレッキングシューズ(ハイカット)
・レインウェア
・化繊ウェア(中厚手)
・冬用グローブ
・トレッキングポール(冬用に変更)
・ザックカバー
・地図、コンパスセット
・ヘッドライト
・サングラス
・熊鈴
・ツェルト
・ファーストエイドキット(絆創膏、ガーゼ等)
・小物類(ライター、ティッシュ、細紐、カラビナ等)
・予備バッテリー
・登山用ザブトン
・予備食
・飲料水1.5ℓ(暖かい飲み物の水筒0.5ℓ+ペットボトル2本)
・行動食(ナッツやお菓子)
・食事類(おにぎり)
私の冬用ウェアの記事を貼っておきます。
ザックの中身についても。
まとめ
山伏は個人としてはとても好きな山です。
登るにはちょうどよく、登山トレーニングにもぴったり。
さらに景色も富士山に南アルプスと展望も文句なし。
静岡の山へ登る機会がある方はぜひとも山伏には登って頂きたい。
それほどオススメできる山です。
特におすすめの季節は冬の時期。
空気が澄んでいてより遠景を楽しめ、雪をかぶった富士山と南アルプスを近くでみることができますよ。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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